限界効用理論
序数的効用〜序列をつけられる量として考えられた効用(どっちが)
基数的効用〜ある尺度によって測ることのできる(可能性をもつ)効用(どのくらい)
限界効用(MU) du/dx
消費量の微小量の1単位の変化に対する効用の変化の大きさ
限界効用逓減の法則
限界効用が消費量の増大につれて逓減すること
加重限界効用 MU/P
貨幣1単位あたりの限界効用
加重限界効用均等の法則 MU1/p1=MU2/p2
各財の加重限界効用が等しくなるときに効用は最大化される
無差別曲線分析
無差別曲線
効用水準が一定であるような財の需要量の組合せ
無差別曲線の性質
(1) 右下がり
(2) 原点に対して凸
(3) 交わらない
(4) 原点から遠いほど効用水準が高い
(5) 無数に稠密に存在する
限界代替率 (−dx2/dx1)du=0
効用を一定に保つための二財間の数量の変化の比率。無差別曲線の接線の傾きにマイナスの符号つけたもの
限界代替率逓減の法則
限界代替率の値が、一方の財の数量の増加につれて小さくなること
*du=0〜限界代替率が効用水準一定で定義
限界代替率→全微分、編微分を活用
−dx2/dx1=−(rU/rx1)/(rU/rx2)=−MU1/MU2
予算線
一定の所得(予算)で購入可能な2財の購入量の組合せ
予算制約線、等所得線ともいう
予算線の性質 X2=(m/p2)―(p1/p2)X1
右上がりの直線で、その傾きは財価格比で示される
効用最大の均衡条件
1階の条件
限界代替率(−dx2/dx1)du=0
=財価格比 p1/p2
2階の条件
無差別曲線が原点に対して凸であること、すなわち、限界代替率が逓減していること
さまざまな無差別曲線
(1) 限界代替率が逓減するケース
端点解(コーナー解)、端点均衡をとる
↓通常は
内点解、内点均衡
(2) 無差別曲線が切片をもつケース
限界代替率と財価格比が均等しない
(3) 完全補完のケース
2つの財をある一定比率で消費しなければ効用が得られないという補完の極端なケース
無差別曲線の形状:L字形
効用関数
U=min(X1/a1,X2/a2)
*min〜( )の中から最小の値を選択
(4) 完全代替のケース
一方の財の消費量が少なくなってももう一方の財の消費量を増やせば完全に埋め合わせが可能
無座別曲線の形状:右上がりの直線
片方の財を消費することで効用は最大化
所得変化の効果
上級財と下級財
上級財〜所得が増加(減少)したとき,需要の増加(減少)する財。正常財・普通財ともいう
中級財〜所得が増加(減少)しても,需要が変わらない財
下級財〜所得が増加(減少)したとき,需要量の減少(増加)する財。劣等財ともいう
所得消費曲線
価格一定のもとで所得が変化したときの均衡点の移動の軌跡
形状:(@)第1財が上級財〜右上がり
(A)第1財が中級財〜水平
(B)第1財が下級財〜右下がり
エンゲル曲線
価格を不変として,所得とある財の需要量の関係を描いた曲線
需要の所得弾力性 εm=dx/dm・m/x
所得mの変化率に対する需要量xの変化率の比率
凾香^m(所得の変化率)、凾/x(需要の変化率)
↓
(凾/x)/(凾香^m)=凾/凾香Em/x
(1) εm<0 (凾<0)→下級財
(2) εm=0 (凾=0)→中級財
(3) 0<εm<1 (凾香^m>凾/x>0)
(4) εm=1 (凾香^m=凾/x)
(5) εm>1 (凾香^m<凾/x)
(3)(4)(5)→上級財
エンゲルの法則とシュワーベの法則
エンゲルの法則
総支出額にしめる食費の割合は所得増加にともなって下落する
シュワーベの法則
総支出額にしめる居住費の割合は所得増加にともなって下落する