IASBの業績報告プロジェクトについて
IASBの検討内容
業績報告に関する原則書案(Draft Statement of Principle)
情報セットアプローチの採用
利用者が必要に応じて情報の構成要素を組み合わせて利用する
ワン・ステートメントアプローチの支持
単一の業績報告書で報告
実現概念の排除
リサイクリングの禁止
キャッシュ・フロー計算書の直接法での作成
業績報告概念書(Concept
Paper on Performance Reporting)
8つの原則
表示形式
縦・・・営業および金融取引
横・・・利益および評価調整
概念書の業績報告原則
主要原則、二次的原則、実務的な制限に関する原則とに階層化
日本としての考え方
(1)基本的概念や定義について、十分議論した上で表示についての検討をするべき
(2)通常の業績が測定できず、経営者や投資家が必要としている現在の損益計算書の情報が開示されなくなる
(3)外貨換算調整額や有価証券未実現利益の増減が含まれ、これらの項目は、経営者がコントロールするのは難しい要素
<参考文献>
武井明「IASBの業績報告プロジェクトについて」『企業会計』Vol.54,No.8、中央経済社、2002年8月