論点
アメリカ会計原則の生成、発展、変容の過程
企業会計
企業財産すなわち資本の循環運動を把握し、その増殖価値を利益として計算し、分配する一連の動きを研究対象とする
「一般に認められた」
→企業利益の合理的・効率的獲得の用具としても役立つことをも正当化し、論理化する
「一般に認められた会計原則」の用語を吟味
「ARS」第7号、「APB」第4号
AIAの「会計5原則」、「SHM会計原則」
「一般に認められた会計原則」の権威づけ(AICPA,AAA)
選択可能な幾つかの会計実務・報告の「原則」化
↓
その基礎概念を整えた首尾一貫した体系の理論化
↓
これらの信頼性の「権威」づけ
↓
「一般に認められた」社会的合意の形成
ASOBATの評価と問題点
1936年以来の会計原則
利益の決定を中心とした帰納的な理論体系
1966年の「ASOBAT」
会計情報を中心とした演繹的な理論体系としてアメリカ会計原則史のひとつの転換期の産物となったことを明らかにした
会計(ASOBAT)
情報の利用者が事情に精通して判断や意思決定を行うことができるように、経済的情報を識別し、測定し、伝達するプロセスである
・
目的適合性
・
検証可能性
・
不偏性
・
計量可能性
→会計政策論への転換
<参考文献>
山本繁『会計原則発達史』森山書店、1990年