会計における利益観
1.意義
第1
具体的な会計処理のレベルにおいては、収益費用中心観と資産負債中心観とが必ずしも補集合の関係にはない
・現実の会計基準に対して単純な二者択一に基づいた評価を行うことは不適切
第2
フローチャートで具体的な会計処理が2つの中心観のいずれかに基づくのかを判別
・資産負債中心観の採用に関して3つの次元が存在
第3
現実の会計基準においては資産負債中心観が採用されるのかという条件こそがクリティカルな問題
2.課題
@
資産負債中心観と収益費用中心観との相互関係の再検討
A
会計基準が形成されてきた途中経過の分析
B
会計規準の変化を、その変化を促した社会的な要請と結びつけた検討を行うこと
<参考文献>
斉藤静樹編著『会計基準の基礎概念』中央経済社、2002年11月